学校事務職員のやりがい~志望動機に使えるかも~

学校事務の仕事

何度か学生の方や民間から学校事務職員をめざしているという方から

学校事務職員のやりがいってなんですか?」という質問を受けたことがあります。

あまり知られていない職業なので、私や周りの事務職員の人たちと話した内容をまとめていきますね。

  • 学校事務職員って何をしているの?
  • 試験を受けるけど志望動機がまとまらない!

っていう方の役に立てばうれしいです。

子どもたちの成長を間近で感じられる

何よりも一般事務と学校事務の違いは、職場が学校であり、子どもたちが間近にいることです。

  • 小学校であれば、あんなに小さかった1年生がどんどん大きく成長している様子
  • コミュニケーションが苦手な子があいさつや話をしてくれたときの喜び
  • 教室から飛び出していた子が、座って授業を受けている

担任の先生ほどの関りはないですが、事務職員としてでも、できなかったことができるようになったり、注意や指導をした次の機会に改善しているなど、肌感覚で子どもたちの成長を感じることができます。

子どもたちや先生たちに感謝されたり、お礼を言われたりする

学校事務職員の仕事を大きくまとめると教育の条件整備や環境整備になります。

  • 子どもたちが安心で安全に楽しく過ごせる環境
  • 先生たちが安心して指導に専念できる環境

を整える縁の下の力持ちが学校事務職員です。

何をしているか理解されない部分もありますが、

  • 先生たちが必要とする教材や教具の購入したり
  • 壊れていたものや子どもが壊したものを修理したり
  • 暗い照明を明るくしたり
  • 子どもや先生たちが困っているときに解決したり

といろいろな場面で、子どもたちや先生方にお礼を言われたり、感謝されることがあります。

仕事のうちと言えばその通りなのですが、やってよかったなと思える大事な瞬間です。

先生からは「気持ちよくお仕事ができるようにときめ細やかな心配りをしてくださっている先生、目には見えない大きな支えに感動です!!」
初任者からお世話になった校長先生には「教頭先生の次に頼りにしている」
といった身に余るお言葉をいただきました。

異動の際に
卒業生からは「事務の先生だからか存在があまりしられてない感じが残念です。この仕事をしていて良かった!と心から思えるときがありますように。」
支援学級の児童からは「だいすき」
といったお手紙をもらえた時は本当にうれしかったのを覚えています。

先生たちの人生の節目にかかわれ、頼りにされる

事務職員のおもな仕事に給与・税・社会保険・服務に関する業務があります。

先生方の採用・結婚・妊娠・出産・住宅購入・育児・離婚・介護・病気・退職など、良いこと悪いことを含めさまざまな節目に給与や税・社会保険・服務の担当者として相談を受けたり、手続きをしたりします。

  • 貰えるはずの手当をきちんともらえるように
  • 証明書の取得など手続きがスムーズにいくように
  • 休暇、休業制度を適切に利用できるように

たいてい制度やお金に疎い先生方のために事務担当者としてできることをしていきます。

先生たちが子どもたちの指導に力を入れられるのは、自身の生活が安定しているからです。
先生たちが子どもたちに集中して、安心して働くために、先生たちのことは事務職員がしっかりとサポートしていくことが大切です。

そのためにも普段から相談しやすい人間関係はもちろん、さまざまな制度への理解や勉強が不可欠です。

私が先生たちに言われて嬉しかったことは

  • 先生がいてる間に2人目を妊娠できてよかった
  • 4月に異動されてなくてものすごく安心しました(育休中の先生から)

と言っていただきました。

四季を間近で感じられる

学校には

入学式 体育大会 プール 夏休み 文化活動発表会 修学旅行 宿泊学習 スキー合宿 冬休み
お別れ遠足 卒業式

と役所などでの一般事務とは違い学校は季節に合わせてさまざまな行事があります。行事それぞれは準備が大変だったりしますが、四季を感じることができ、毎年新鮮な気持ちになります。

自分でできる裁量の幅が大きい

小中学校の学校事務職員は学校に1名ないし2名であることが多いです。

職種としては一般職ではありますが、学校現場では少数職種として専門職のような扱いを受けながらお仕事をします。

校長、教頭との連携も大切ですが、細かな仕事内容までは把握されていませんので、自身の業務の幅や質に関しての裁量はとても広いものがあります。

自分でコントロールできる部分は大きな利点ではありますが、その代わり「事務の仕事」と割り切って仕事をしていると先生方からの風当たりが強くなるのも事実です。

裁量が大きいからこそ、人によって仕事量や質が変わり、学校ごとに仕事が違うなどの弊害があるのは事実です。

わざわざ媚びる・人気を得るような仕事の仕方は必要ないですが、事務職員それぞれ得意不得意が違うので、仕事が異なるのは構わないと思います。

最後に

学校事務職員ができないのは授業などの「指導業務」のみ学校のあらゆる業務が「学校事務」であるととらえて教職員で分担しながら学校を運営していくことが大切だと思います。

その点で「学校事務職員」の在り方や活躍が今後の学校にとってより重要なものになるのではと考えています。

現役の学校事務職員の方はもちろんこれから学校事務職員になる方も一緒に頑張っていきましょう。

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